三重臨床心理カウンセラー/恋愛依存症専門カウンセリング

依存症から自分の人生を取り戻すために

恋愛依存をやめたい

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こんにちは。

このブログは、主に恋愛依存症でお悩みの方に書いています。


カウンセリングを受けてまで、何とかしたいと思う人は


『依存することなく、愛されるにはどうすればいいですか?』

『どうしたら彼氏に依存しない恋愛ができますか?』

『依存が治ったひとはどうやったんですか?』

『恋愛だけが全てじゃない!と、どうしたら思えますか?』



という質問を、されることがあります。


これは全くまともな質問で、自分がよく見えている人でないと、こうした問いは出てきません。


私のカウンセリングでは、時々イメージをしてもらっています。



もし彼のことを放ったらかしにできたら、あなたの日々はどう変化していますか。

何をやっていますか、たとえば友人とはどんな会話をしていそうですか。

部屋の雰囲気は?あなたの服装は?

周りへの接し方に変化は起きていそうですか?

彼があなたに夢中で毎日連絡をしてくれるとしたら、そのときのあなたはどんな人物であるでしょうか?


どんな表情が多くなりそうですか?

全てが満たされているとして、何にお金や時間を使っていますか?






などなど、1日の暮らしがどう変わるのかを答えてもらいます。


そして、その中から今できそうなことを、実際にやってもらいます。それで何か変化が起こらなかったか、あるいは変化がなかったか、聞かせてもらい今後にまた繋げていきます。

その人にとってほんとうに大切にしたいものが、こうして見えてくることがあります。


恋愛に依存してしまうと困っている方の中には、

とにかく寂しくてたまらない、という気持ちを吐露されることも少なくありません。

その背景には、自分に価値がないというような思いを強めていることがあり、そこを補ってくれる人を求めていることもあるようです。

また、親に理想の愛をもらえなかったということで、その思いに留まり続け、誰でもいいから満たして欲しいということもあります。

それが満たされないと、暴言を吐いてしまったり、愛しているはずなのに彼の不幸を願ってしまったりして、罪悪感を強めてしまうという話しも聞きます。





これは誰にでも起こりうることで、おかしいことでもなんでもない、ということをカウンセリングで強調することがあります。

人の幸せを100%願える人というのは実際のところ、悟りを開いたような人しか不可能です。

基本的に人は、自分が一番可愛いものです。それが自然です。
これを理性の部分で恥ずかしいこと、愚かなことだと認識し、認めたくない人、他人に厳しい人は自覚が薄くなります。

なので、自分のドロドロとした感情を自覚している時点で、弱さを知る強い人であるし、同時に結局のところ善人であると私は感じています。


でも、これらの感情を知ってしまった以上、気づいていない人と同じように、深く考えずに生きていくことは難しくなります。

うまく折り合いをつけられなくなるのです。そして白か黒かという思考にハマってしまいます。






せっかく向き合おうという意志があるのです、

とにかく少しでもいいから、これまでとは違う動きを身につけてもらいたいと考えています。


依存をなくすにはどうすればよいのか、という思いから


自分の人生で大切にしたいこと、生きている証のようなものを見つけていく、それに沿った生き方を創っていく、こちらに着手し、


依存心があったとしても、そんなに脅威ではないことを体感してもらうことのほうが早いこともあります。

結果として、他人の幸せも表面的ではなく、心から喜べるようになったりします。


恋愛に限らず、人は本能レベルで、人から認められたい、食べ物で満足したい、物質を手に入れて喜びたいというものをもっています。

だから欲求を消そうとするのは、相当なエネルギーを注ぐことになり、大変疲れます。

綱引きで、か弱い女性が、マッチョな男に勝とうと猛烈に引っ張ってるのを想像してください。感情をどうにかしようとするのは、たとえばそんな感じです。


だから無気力になるのも当然のことです。陰でかなりの力を使っているからです。

ちなみに綱引きで手離すとは、どういうことか分かりますね。


もちろん、欲求を満たそうとするのも我慢を続けるのも、コントロールに繋がりしんどいです。


本来望んでいるものに目を向ける、

カウンセリングではそれが何であるのか、一緒に探すことを全力で取り組んでいきます。





追伸:ある20代の女性が、夜は100通に及ぶメール、30回に及ぶ電話を彼に度々行い、嫌われることを恐れて何とかしたいと思っていました。

2年に渡って自分と向き合うなか、少しずつ心が安定し、趣味を持つようになりました。それは下手で才能がないと思い諦めていた、サックスの教室に通うことでした。
そこで少なからず友だちができたようです。
また、演奏会に出る機会があり、練習をするという生活での新たな目標ができました。

するとそこから、前のような行動が減りました。

今でもたまに喧嘩をすることはあるようですが、少し時間を置けば落ち着くことができるということも理解でき、今も仲良くお付き合いできているようです。


彼女いわく、依存はなくなっていないけれど、むしろ認めることで、どう行動すれば自分が落ち着くかを考えることができる、ということと、

音楽で人に喜びを与えることに、意義を見出したことが、自分の弱さを支えている、とのこと。


立場も逆転し、今は彼が追う側に回ったようですが、これは今のの目的とは少し違うため(2年前の彼女なら喜んだでしょうが)ちょっとしたご褒美というか、副産物的なものですね。